教育訓練給付制度の基礎知識

教育訓練給付制度とは?初心者にもわかりやすく徹底解説【2025年版】

資格を取りたい。でもお金がネックで、一歩が踏み出せない…

そんな悩みに応えてくれるのが「教育訓練給付制度」です。

これは、国(厚生労働省)がサポートしてくれる”学び直し”の補助制度。条件を満たせば、講座の費用がなんと最大で80%まで戻ってくるんです!

この記事では、

  • 教育訓練給付制度とは何か

  • どんな人が対象になるのか

  • 実際にもらえる金額や申請の流れ

など、はじめての方でも分かりやすくまとめてみました。

こんな人に読んでほしい記事です

✅ 資格を取って転職・キャリアアップを目指したい
✅ スキルを身につけたいけど、費用がネックになっている
✅ 雇用保険に加入している会社員・または退職して間もない方
✅ リスキリング(学び直し)に興味があるけど、何から始めたらいいか分からない
✅ 教育訓練給付制度って聞いたことあるけど、よくわかってない

 

本記事の要約

  • 教育訓練給付金には「一般」「特定一般」「専門実践」の3種類があり、目的によって給付額や対象講座が異なる

  • 自分のキャリアやライフスタイルに合わせて最適な制度を選ぶことが成功のカギ

  •  制度の利用には事前申請が必要なので、早めに対象講座を確認してハローワークで手続きを進めよう

 

教育訓練給付制度とは?

教育訓練給付制度とは、厚生労働省が実施している雇用保険制度のひとつです。

一言で言えば、「がんばる社会人の背中を押してくれる国の制度」です。

この制度は、1998年に完全失業率が4%を突破したことを背景に創設され、2014年の法改正で大幅に拡充されて、より使いやすくなりました。

目的は、働く人のキャリアアップ・転職支援
キャリアアップや転職、副業のために学びたい人が、指定の講座を修了すれば、受講料の一部が戻ってくる制度でう。

注目すべき点として、この制度は国庫負担がなく、雇用保険料から全額賄われている点も特徴です。
つまり、私たちが払っている雇用保険料から出ているんです。

 

給付金の種類と特徴

教育訓練給付制度には主に3つのタイプがあります。目的に応じて、支援の手厚さも変わるので自分の目的に合った制度を選びましょう。

種類 対象者 給付率 上限金額
一般教育訓練 初回利用者・在職中の人など 20% 最大10万円
特定一般教育訓練 就職に直結する資格講座 40〜50% 最大20万円
専門実践教育訓練 国家資格・長期講座など 最大70〜80% 年間最大112万円(3年間)

自分が目指すキャリアに合った制度を選ぶのがポイントです。

 

👉 制度の種類についてもっと詳しく知りたい方は 教育訓練給付金の3種類を徹底比較!あなたに合う支援制度がわかる! もご覧ください。

一般教育訓練給付金

一般教育訓練給付金は、もっとも基本的な給付金タイプです。

  • 支給額は教育訓練経費の20%(上限10万円)
  • 比較的短期間の資格取得コースが中心
  • 講座が4千円未満の場合は支給されないため、最低2万円以上の講座を選びましょう
  • キャリアコンサルティングを受けた場合は、その費用の20%(上限2万円)も支給

専門実践教育訓練給付金

専門実践教育訓練給付金は、2014年の法改正で新設された給付金で、中長期的なキャリア形成に役立つ専門的な教育訓練が対象です。

  • 支給額は教育訓練経費の50%(上限120万円)
  • 支給単位期間ごとの支給上限は40万円
  • 専門学校の2年制以上の課程、大学院の課程なども対象
  • 高度な専門職やキャリアチェンジを目指す方に最適

 

対象者の条件(2025年時点)

教育訓練給付制度を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 雇用保険に通算1年以上(講座によっては2〜3年以上)加入している
  • 退職後でも、1年以内ならOK
  • 対象講座の「事前申請」が必要

💡ポイント:2025年4月以降は、自己都合退職でも使いやすくなる特例ができました!

 

👉 制度の対象者や条件をもっと詳しく知りたい方は 教育訓練給付金の対象者と条件をわかりやすく解説!あなたも給付対象かも? もご覧ください。

【2025年最新】教育訓練給付金の対象者と条件をわかりやすく解説!あなたも給付対象かも?

教育訓練給付金って気になるけど、自分が対象かどうかわからない… そんな不安を抱えている方のために、この記事では2025年最新版の「教育訓練給付金の対象者と条件」をわかりやすく解説します。 この制度は、 ...

続きを見る

一般教育訓練給付金の対象者条件

一般教育訓練給付金を受けるための具体的な条件は以下の通りです

  • 受講開始日時点で雇用保険の被保険者期間が3年以上
  • 初めて支給を受ける場合は、当分の間、被保険者期間が1年以上あれば対象
  • 前回の教育訓練給付金受給から今回の受講開始日までに3年以上経過していること

 

専門実践教育訓練給付金の対象者条件

専門実践教育訓練給付金の条件は少し厳しくなります

  • 受講開始日時点で雇用保険の被保険者期間が3年以上
  • 初めて受給する場合は、当分の間、2年以上の被保険者期間が必要
  • 前回の受給から3年以上経過していること

 

講座ってどんなものがあるの?

教育訓練給付制度の対象となる講座は多岐にわたります。一部をご紹介します

  • プログラミングスクール(TechAcademy、DMMなど)
  • 医療事務・介護職員初任者研修
  • 社労士、宅建、簿記などの資格系
  • 看護・建築・保育士系の専門学校
  • 建築士関連講座(1級・2級建築士学科・設計製図コースなど)
  • インテリアコーディネーター講座
  • 語学スクール(英語・中国語など)

👉 給付対象講座は公式検索ページ(厚生労働省)で調べられます。

講座は定期的に見直されるため、最新情報は必ず厚生労働省の公式サイトで確認しましょう。

 

申請の流れ(ハローワーク)

教育訓練給付制度の申請は以下の流れで行います

  1. 支給要件の確認:まず自分が条件を満たしているか確認
  2. 講座の事前申請:受講開始1ヶ月前までに
  3. 必要書類を準備:本人確認書類・雇用保険証など
  4. 講座受講・修了:修了証を受け取る
  5. 修了後申請:修了日の翌日から1ヶ月以内にハローワークへ申請
  6. 給付金受給:申請が承認されると7日以内に指定口座に振込
教育訓練給付金の申請方法を徹底解説!初心者でもわかるステップと必要書類

教育訓練給付金を使って資格を取りたいけど、申請が難しそう… そう思っていませんか? 教育訓練給付金は、厚生労働省が提供する「学び直し支援制度」。 受講料の最大80%が戻ってくるチャンスもある、おトクな ...

続きを見る

教育訓練給付金のハローワーク手続き完全ガイド:申請から受給まで

教育訓練給付で資格取得としたいけど、手続きが全然わからない… 「教育訓練給付金 ハローワーク 手続き」で検索する人の多くは、実際に制度を使いたいと考えている段階にいます。 とくに専門実践教育訓練給付金 ...

続きを見る

申請に必要な書類

申請時には以下の書類が必要なので注意が必要です。

  • 被保険者証
  • 教育訓練施設に支払った費用の証明書
  • 教育訓練修了証明書
  • キャリアコンサルティングを受けた場合はその記録書

 

よくある質問(FAQ)

Q.仕事をしながら( 在職中)でも使えますか?

A. はい、できます!会社の許可も不要です。

 

Q.講座費用は一度自分で払うの?

A. その通りです。いったん自費負担 → 修了後に給付される形式です。

 

Q. 修了できなかった場合はどうなりますか?

A. 残念ながら、未修了の場合や修了証明書が提出できない場合は給付金は支給されません。最後までやりきるのが大事!

 

Q. 同時に複数の講座で給付を受けられますか?

A. いいえ、同時に複数の教育訓練について受給することはできません。

 

Q. 離職中の場合、いつまで申請できますか?

A. 原則として離職日の翌日から1年以内です。ただし、妊娠・出産・育児・疾病・負傷等の理由がある場合は、手続きにより期間延長が可能です。

教育訓練給付金の申請で失敗しないために!実際に多いミスと対策を解説

えっ…給付されない!? ちゃんと講座も終えたのに… 教育訓練給付金の申請で、こんな悲しい思いをした人、実は少なくありません。 せっかく時間とお金をかけて勉強したのに、最後の最後で申請に失敗してしまう… ...

続きを見る

 

まとめ

「教育訓練給付制度とは?」と聞かれて、最初はなんだか難しそう…と思うかもしれません。

しかし、賢く使えば「自己投資がほぼタダ」でできる素晴らしい制度です。

この制度を活用することで、資格取得や専門知識の習得にかかる経済的負担を大幅に軽減しながら、自身のキャリアアップを図ることができます。

利用を検討する際は、まず以下の3ステップを踏みましょう

  1. 自分が支給要件を満たしているか確認する
  2. 受講したい講座が対象となっているか調べる
  3. 講座申込み前に教育訓練給付制度利用の手続きを行う

資格取得・転職・副業を考えている方は、まず対象講座をチェックしてみましょう!

最新の情報は厚生労働省のウェブサイトや最寄りのハローワークで確認することをお勧めします。

 

-教育訓練給付制度の基礎知識

© 2025 教育訓練給付ナビ